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AIでLINE対話ボットを3ステップで作る

ノーコードツールMakeで、LINE→ChatGPT→Lステップの3ステップ連携を数分で構築できます。Webhook転送機能とカスタムAPIを使い、物件写真の自動査定や内見予約が可能になります。

スマートフォン画面に表示されたLINE公式アカウントと自動応答メッセージ

この記事の結論

ノーコードツールMakeを使えば、LINE→ChatGPT→Lステップの往復連携を3ステップ・所要数分で構築できます。Webhook転送機能でユーザー操作を外部へ流し、ChatGPTが応答を生成、LステップのカスタムAPIで次のアクションを起動する仕組みです。不動産会社なら、物件写真からAI査定を提示し、内見予約フォームへ誘導する初期対応を自動化できます。2026年8月のセミナーで実演が確認されており、プログラミング不要で実装可能です。

3ステップで完成するLINE×AIボットの仕組み

2026年8月のセミナーで、LINE×AIボットを構築する実演がありました。所要は数分程度、使うツールはMake(ノーコード自動化ツール)とLステップです。

Webhook転送機能とは、LINEユーザーの操作を外部ツールへリアルタイムで転送する仕組みです。この機能を使うことで、LINEに投稿された内容をMakeやYoomなどのノーコードツールで受け取り、ChatGPTと連携させることが可能になります。

3ステップの流れは以下の通りです。

ステップ1: Webhook転送機能の設定 LステップのWebhook転送機能を有効化します。これはユーザーがLINEに投稿した内容を、外部ツール(Make)へリアルタイムで転送する仕組みです。月額5,500円(税込)の追加機能ですが、どのプランでも利用できます。

ステップ2: Makeで連携フローを組む Makeの管理画面で、LINE→ChatGPT→Lステップの流れを作ります。ユーザーの投稿を受け取り、ChatGPTに送信し、応答をLステップに返す処理を、ノーコードでつなぎます。

ステップ3: カスタムAPIで次のアクションを起動 LステップのカスタムAPIを使い、ChatGPTの応答内容に応じて次のアクション(タグ付け・シナリオ移動・フォーム送信など)を自動で起動します。

LINE→ChatGPT→Lステップの3ステップ連携

01 Webhook転送 Lステップでユーザー投稿を外部ツールへ転送
02 Make連携 ChatGPTが応答を生成しLステップへ返す
03 カスタムAPI起動 タグ付け・シナリオ移動を自動実行

人間の介入なしで、初期対応から次のアクションまでを数秒で自動化

図1 LINE→ChatGPT→Lステップの往復連携フロー

この仕組みにより、人間が介入しない初期対応と、必要な情報を集めてから人間に引き継ぐ設計の両方が可能になります。

Webhook転送機能とカスタムAPIの役割

LステップにはAPIが2種類あります。

標準API タグ付け・友だち情報取得など、個別の操作を外部から実行できます。

カスタムAPI Lステップ側で組んだアクション設定(シナリオ配信・タグ付け・移動など)を、外部から丸ごと起動できます。他のLINE運用ツールにはない仕組みで、AIとの連携で威力を発揮します。

Webhook転送機能と組み合わせると、以下の流れが成立します。

  1. ユーザーがLINEに「この物件の詳細を教えてください」と投稿
  2. Webhook転送機能がMakeへ転送
  3. MakeがChatGPTに投稿内容を送信
  4. ChatGPTが「詳細をお調べします。写真をお送りください」と応答
  5. MakeがLステップのカスタムAPIを呼び出し、応答を送信+タグ付け+次の質問をセット

この一連の流れが、数秒で自動実行されます。

API連携にはプロプラン以上が必須で、月11,000円(税込)の追加費用がかかります。合計で月43,780円(プロプラン32,780円+API 11,000円・1アカウント)です。

機能 必要プラン 追加費用(税込)
API連携(標準API+カスタムAPI) プロプラン以上 月11,000円
Webhook転送のみ どのプランでも可 月5,500円

セミナーで実演された3つの事例

セミナーでは以下の3つのボットが実演されました。

1. 人格を持ったAI採用担当 応募者がLINEに職歴や志望動機を投稿すると、AIが質問を返し、情報を整理します。面接日程の候補を提示し、応募者の選択に応じてカレンダーに反映する一連の流れが自動化されていました。

2. 写真から中古機器を査定するAI見積もり ユーザーが機器の写真をLINEに送ると、ChatGPTが画像を解析し、機種名・状態・市場価格から見積もりを提示します。買取希望なら詳細フォームへ誘導、売却不要なら処分方法を案内する分岐も自動化されていました。

3. お弁当の画像生成と提案 希望の食材・味・カロリーを伝えると、画像生成AIでお弁当の写真を作り、献立と注文フォームを返すボットです。これは飲食業の応用例として紹介されました。

いずれも所要数分で完成し、プログラミングは一切不要でした。

不動産会社でも同じ構造を使えば、物件写真からAI査定を提示する仕組みが作れます。

不動産会社への応用例

不動産会社がLINE×AIボットを導入する場合、以下の流れが想定できます。

物件写真からAI査定を提示する 売主候補がLINEに物件写真を送ると、ChatGPTが画像を解析し、物件種別・築年数・外観の状態から概算査定額を提示します。関心を持った売主に詳細ヒアリングフォームを送り、営業担当へ引き継ぎます。

物件写真からAI査定→営業引き継ぎまでの自動化フロー

01 写真投稿 売主候補がLINEに物件写真を送信
02 AI査定 ChatGPTが画像解析し概算査定額を提示
03 詳細ヒアリング 関心を示した売主にフォーム送信
04 営業引き継ぎ 担当者へ通知し商談へ移行

初期対応を自動化し、営業担当は商談に集中できる設計

図2 不動産会社のLINEボット応用例

内見予約を自動受付 買主候補が「◯◯エリアの3LDKを見たい」とLINEに投稿すると、AIが該当物件を絞り込み、空き日程を提示します。候補日を選ぶと、カレンダーに仮予約が入り、営業担当に通知が届きます。

売却理由の深掘り質問 売主候補が「家を売りたい」と投稿すると、AIが「相続・住み替え・離婚・ローン困難のどれに近いですか?」と選択肢を提示します。回答に応じてタグ付けし、該当する事例紹介ページへ誘導します。

この3つの応用例はいずれも、反響対応・追客のAI化で扱った「人間が引き継ぐまでの自動化」と同じ設計です。全自動にせず、情報を集めてから人間が判断する流れにすることで、顧客満足度を保ちます。

売主集客の全体像については、売主集客の3層モデルで解説しています。LINE×AIボットは、その中の「反響後の初期対応」を担う部分として機能します。

費用と選定のポイント

LINEボット構築には、ツールの選定が先決です。

私たちが支援している現場では、不動産会社が選ぶべきLINE運用ツールで比較した通り、用途によってLステップとUTAGEを使い分けています。

Lステップを選ぶ場合 API連携が前提なら、プロプラン+API連携で月43,780円(1アカウント・税込)です。複数のLINE公式アカウントを運用する場合、アカウントごとに契約が必要で、3アカウントなら年間約105万円になります。

管理画面の見やすさと、有人チャットサポート・60分個別相談という手厚いサポートが強みです。スコアリング機能(見込み度を点数化して追客優先度を決める仕組み)が必要な場合もLステップが有利です。

UTAGEを選ぶ場合 1契約で複数のLINE公式アカウントを連携でき、年間約26万円です。オートウェビナー(セミナー動画の自動配信)が標準機能で、イベント日程ごとの相対リマインドにも対応しています。

売主集客のように「反響後は営業が直接連絡する」運用では、スコアリング機能の出番がありません。この場合、費用差(年間約79万円)をどう評価するかが判断軸になります。

Make側の費用 Makeには無料枠がありますが、実運用時の費用は未検証です。月間の処理回数が増えると有料プランへの移行が必要になる可能性があります。導入前に想定される処理回数を見積もり、Make側の費用も試算してください。

LINE×AIボットは、ダイレクトレスポンスマーケティングのファネル型の中で、見込み客の育成と絞り込みを担う役割を果たします。反響を取ってから成約に至るまでの流れを自動化することで、営業担当の稼働を商談に集中させることができます。

構築を始める前に決めるべきこと

LINE×AIボットを構築する前に、以下の3点を決めてください。

1. 何を自動化し、何を人間に残すか 全自動にすると、顧客の64%が「AIに対応されたくない」と感じるという米国の調査結果があります。初期対応だけを自動化し、詳細は人間が引き継ぐ設計が現実的です。

実装者に落ちるな——社長の4つの役割で示した通り、経営者は判断に集中し、実装は委譲すべきです。LINE×AIボットも同じで、何を自動化するかの判断は経営者が行い、構築作業は外部人材やツールに任せる形が効率的です。

2. 既存の友だちリストをどう扱うか LステップやUTAGEに既存のLINE公式アカウントを接続する場合、友だちリストは「反応があった友だち」だけが取り込まれます。反応がない友だちは、ツール側で把握できません。

導入を遅らせるほど取りこぼしが増えるため、着手日を早めに決める必要があります。

3. アカウント構成と費用の試算 売主向け・買主向け・相続終活向けなど、複数のLINE公式アカウントを運用する構想がある場合、ツールの費用構造が直接影響します。1契約で複数アカウントを扱えるか、アカウントごとに契約が必要かを確認してください。

よくある質問

Q. プログラミング未経験でもLINE×AIボットを作れますか?

A. 作れます。ノーコードツールMakeを使えば、プログラミングは不要です。2026年8月のセミナーでは、所要数分で人格を持ったAI採用担当ボットが完成する実演がありました。

Q. 月額費用はどのくらいかかりますか?

A. LステップのAPI連携機能(プロプラン+API)で月43,780円(1アカウント・税込)、Webhook転送機能のみなら月5,500円です。Make側の実運用費用は別途発生しますが、無料枠内でテストは可能です。

Q. どんな業務を自動化できますか?

A. 人格を持った採用担当の自動応答、写真から中古機器を査定する見積もり、物件写真からAI査定を提示する反響対応、内見予約の受付など、LINE経由の初期対応を自動化できます。

Q. 既存のLINE公式アカウントにも導入できますか?

A. 可能です。LステップのWebhook転送機能と外部ツールの連携は、既存アカウントに追加する形で導入できます。ただし既存の友だちリストを取り込むには、反応(メッセージ送信)があった友だちに限られます。

Q. ChatGPTの応答精度はどの程度ですか?

A. 事前に与えた人格設定と業務知識の範囲で応答します。不動産会社なら、物件種別・エリア・予算の絞り込み質問を自動化し、詳細は人間の営業が引き継ぐ設計が現実的です。全自動は顧客満足度を下げるリスクがあります。

相談窓口

LINE×AIボットの構築は、貴社の反響対応フロー・営業体制・LINE公式アカウントの運用状況によって最適解が変わります。

どの部分を自動化し、どこから人間が引き継ぐかの線引きは、顧客の行動理由・競合との差別化・営業担当の稼働状況を踏まえて設計する必要があります。

生成AIを貴社の業務にどう組み込むかは、扱う物件・組織の規模・現在の業務フローによって最適解が変わります。株式会社MCOでは、不動産・建設業に特化したAI経営コンサルティングと実装代行、社内定着までの伴走を行っています。まずは公式LINEからお気軽にご相談ください。

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AUTHOR

松本 龍樹

株式会社MCO 代表取締役/宅地建物取引士。代表プロフィールを見る