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不動産会社の相談会にオートウェビナーを実装する

参加者ごとに日付が違う予約への自動リマインド、来られない人への動画自動配信、相談後フォローをUTAGE標準機能で実装できます。

不動産会社の相談会予約カレンダーとリマインド通知の画面

この記事の結論

不動産会社の相談会・セミナーで予約の7割が当日来ない問題を解決するには、参加者ごとに日付が違う予約への自動リマインド、来られない人への動画自動配信、相談後の段階的フォローの3点を自動化します。これらはオートウェビナーと呼ばれる仕組みで実現でき、UTAGE標準機能で追加費用なく実装可能です。

なぜ相談会・セミナーに「来ない」のか — 予約の7割は無連絡不参加

不動産会社が無料相談会を開催すると、予約者の多くは当日来ません。

予約時点では「行きたい」と思っています。しかし予約日までの数日から数週間の間に、仕事が入り、家族の用事が入り、「やっぱり今度でいい」と優先順位が下がります。予約したことすら忘れている人もいます。

当日キャンセルの連絡があればまだ良い方で、多くは無連絡不参加です。会場を押さえ、資料を印刷し、相談員の時間を確保したのに、誰も来ない時間帯が生まれます。

参加率を上げる手段は2つです。リマインドの回数を増やすか、来られない人にも別の形で情報を届けるかです。人の手で全員に個別連絡をするのは現実的ではありません。この課題を解決するのがオートウェビナーの仕組みです。

オートウェビナーとは何か — 録画ではなく、配信タイミングの自動化

オートウェビナーは、録画セミナーを決まった日時に流す仕組みではありません。

参加者ごとの予約日を起点に、「3日前・前日・当日」のリマインドを自動配信する仕組みです。毎週水曜14時の相談会でも、Aさんが10月10日、Bさんが10月17日に予約していれば、それぞれの予約日からの相対日数でリマインドが発火します。

配信内容は固定でも、配信タイミングは参加者ごとに異なります。これが「オート(自動)」の意味です。

参加者ごとの予約日に応じた相対リマインド設計

-3日予約日の3日前持ち物・準備するものの案内
-1日予約日の前日会場への行き方・駐車場案内
当日予約日当日朝7時本日お待ちしております

参加者Aが10月10日、Bが10月17日に予約した場合、それぞれの予約日を起点に自動配信される

図1 参加者ごとの予約日に応じた相対リマインド設計

従来の固定日程セミナーでは、参加者全員が同じ日時に集まるため、リマインドも一斉配信で済みました。しかし個別相談会・見学会・査定説明会は、参加者ごとに予約日が異なります。手動でリマインドを送っていては、10人までは回りますが、月100件を超えると破綻します。

オートウェビナーは、予約日を起点にした相対日数での自動配信を実現する技術です。セミナーからLINEへの導線設計については、セミナー集客とLINEファネルの接続でも解説しています。

参加者ごとに日付が違う予約への対応 — 相対リマインドの設計

相対リマインドの設計には3つの要素が必要です。

第一に、予約日の記録です。LINE公式アカウントの友だち情報に「次回予約日」を登録します。Googleカレンダーと連携させる場合もありますが、LINE側に持つ方が配信条件の設定が簡単です。

第二に、配信トリガーの設定です。「予約日の3日前になったら」「予約日の前日になったら」という条件で配信を予約します。UTAGEでは「相対日付指定」が標準機能として実装されており、日付計算を自分で組む必要はありません。

第三に、配信内容の準備です。3日前は「持ち物・準備するもの」、前日は「会場への行き方・駐車場案内」、当日朝は「本日お待ちしております」という段階的な内容にします。同じ文面を3回送るのではなく、時期に応じた情報を届けることで、参加意欲を維持します。

私たちが支援している中国地方の不動産会社では、2026年10月の無料相談会からこの仕組みを導入予定です。これまでは担当者が手動でリマインド電話をかけていましたが、オートウェビナー化により完全自動化されます。

来られない人にも機会を提供する — 動画自動配信の仕組み

予約したが当日来られなかった人に対し、何もしなければ接点はそこで途切れます。

オートウェビナーでは、予約日の翌日に「来られなかった方へ」という配信を自動で送ります。内容は、相談会で伝える予定だった情報を動画にまとめたものです。

これは単なる録画配信ではなく、機会損失を防ぐ設計です。相談会に来なかった理由は「興味を失った」とは限りません。仕事が入った、子供が熱を出した、道に迷って時間に間に合わなかった、など外的要因がほとんどです。この人たちを「来なかった人」として切り捨てるのではなく、「来られなかった人」として情報提供を続けます。

動画の内容は15分程度に圧縮し、相談会の冒頭で話す「売却の流れ」「費用の内訳」「よくある質問への回答」を網羅します。動画の最後に「お電話でのご相談も可能です」と連絡先を添えることで、次の行動を促します。従来は予約キャンセル=接点断絶でしたが、動画配信で関係を維持する仕組みが作れます。

UTAGEでの実装手順(標準機能・追加費用なし)

UTAGEでオートウェビナーを実装する手順は5ステップです。

ステップ1: 予約日の記録 LINE友だち情報に「次回予約日」というカスタムフィールドを作成します。予約フォーム送信時に、このフィールドに予約日を自動記録する設定を行います。

ステップ2: 相対日付配信の設定 UTAGEの配信設定画面で「相対日付指定」を選択し、「次回予約日の3日前」「次回予約日の前日」「次回予約日の当日朝7時」という3つの配信を予約します。

ステップ3: 配信内容の準備 3日前は持ち物・準備するものの案内、前日は会場への行き方・駐車場案内、当日朝は「本日お待ちしております」というメッセージをそれぞれ準備します。

ステップ4: 来られなかった人への動画配信 予約日の翌日に「来られなかった方へ」という配信を設定します。動画は相談会で伝える内容を15分に圧縮し、UTAGEの会員サイト機能にアップロードします。

ステップ5: 相談後フォローの設定 相談日の3日後・7日後・30日後に自動配信を設定します。内容は「ご相談内容の整理と次のステップ」「よくある質問への回答動画」「その後の状況確認と追加相談のご案内」です。

この5ステップは、UTAGEスタンダードプラン(月21,670円・3アカウント込み)の標準機能で実装できます。追加費用は一切かかりません。

中国地方の不動産会社での実装予定

中国地方の不動産会社では、2026年10月から無料相談会でオートウェビナーを本格稼働させます。

対象は売主・買主・相続終活の3種類の相談会で、それぞれ別のLINE公式アカウントで運用します。従来は担当者が手動でリマインド電話をかけていましたが、オートウェビナー化により完全自動化されます。

導入の背景は、担当者の業務負荷削減と参加率向上の両立です。リマインド電話にかかる時間を他の業務に振り向けられます。

3段階リマインド+動画配信により参加率向上を目指します。参加率が上がれば、相談実施件数が増え、成約件数も比例して増加します。

相談後フォローの自動化(LINE配信シナリオ)

相談会に参加した人への自動フォローは、接点を維持し次の行動につなげるために重要です。

配信タイミングは3日後・7日後・30日後の3段階です。3日後は「ご相談内容の整理と次のステップ」を配信し、相談時に話した内容を文章でまとめて送ります。記憶が鮮明なうちに振り返りの材料を提供することで、行動を促します。

7日後は「よくある質問への回答動画」を配信します。相談時に聞きそびれたこと、帰宅後に新たに疑問に思ったことを先回りして解消します。売却の流れ・費用の内訳・税金の扱いなど、相談会で時間が足りなかった部分を補完します。

30日後は「その後の状況確認と追加相談のご案内」を配信します。1か月経過しても動きがない場合、売却を先送りにしているか、他社に依頼しているかのどちらかです。この配信で接点を再び作り、追加相談の機会を提供します。

この3段階フォローは、UTAGEの配信シナリオ機能で実装できます。相談日を起点に相対日数で配信を予約するため、参加者ごとに個別のフォロースケジュールが組まれます。

Lステップとの費用比較(月14,960円 vs 標準機能)

Lステップでオートウェビナーを実装する場合、別オプション「Lキャスト」月14,960円(税込)が必要です。年間17.9万円の追加費用がかかります。

UTAGEではオートウェビナー機能が標準で含まれており、追加費用はかかりません。3アカウント構成で比較すると、年間の費用差は以下の通りです。

参加/不参加による自動配信の分岐

相談会に参加した人

  • 3日後 ご相談内容の整理と次のステップ
  • 7日後 よくある質問への回答動画
  • 30日後 その後の状況確認と追加相談のご案内

来られなかった人

  • 翌日 来られなかった方へ(動画15分)
  • 売却の流れ・費用の内訳・よくある質問への回答
  • 最後にお電話でのご相談も可能ですと案内
  • 接点を失わず次の行動(再予約・電話相談)につなげる
図2 参加/不参加による自動配信の分岐
項目 Lステップ UTAGE
基本プラン(3アカウント) 87,340円/月 21,670円/月
オートウェビナー追加費用 14,960円/月 0円
月額合計 102,300円 21,670円
年間合計 122.8万円 26.0万円
年間差額 96.8万円

LINE運用ツールの選定基準については、不動産会社が選ぶべきLINE運用ツールで詳しく解説しています。

売主集客ではスコアリング(見込み度の点数化)が効かないため、Lステップの強みを活かせないという判断もあります。反響を取った後は営業が直接連絡するため、反響対応のAI化と組み合わせることで、機械的に追客する場面を減らせます。

相談会の予約リマインドとフォロー配信が必要なだけであれば、UTAGEの標準機能で十分です。

よくある質問

Q. オートウェビナーは録画セミナーの自動配信とどう違うのですか?

A. 録画を決まった日時に流すのではなく、参加者ごとの予約日を起点に「3日前・前日・当日」のリマインドを自動配信する仕組みです。毎週水曜14時の相談会でも、各参加者の予約日に応じて個別に配信されます。

Q. UTAGEで実装する場合、追加費用はかかりますか?

A. かかりません。UTAGEスタンダードプラン(月21,670円・3アカウント込み)の標準機能です。Lステップでは別オプション「Lキャスト」月14,960円(年間17.9万円)が必要になります。

Q. 中国地方の不動産会社での実装予定とは具体的に何をするのですか?

A. 無料相談会で、予約者全員に予約日の3日前・前日・当日にリマインド配信、来られない人にも動画で情報提供、相談後も3日後・7日後・30日後にフォロー配信を自動化します。2026年10月から稼働予定です。

Q. 来られない人への動画配信は、機会損失を防ぐとありますがどういう意味ですか?

A. 予約したが当日来られなかった人に対し、相談会で伝える内容を動画で届けることで、接点を失わず次の行動(再予約・電話相談)につなげられます。従来は予約キャンセル=接点断絶でしたが、動画配信で関係を維持します。

Q. 相談後フォローの自動化とは具体的にどのような配信内容ですか?

A. 相談日の3日後に「ご相談内容の整理と次のステップ」、7日後に「よくある質問への回答動画」、30日後に「その後の状況確認と追加相談のご案内」を配信します。相談後に放置せず、段階的にフォローする仕組みです。

相談窓口

オートウェビナーの実装は、ツールの選定・配信シナリオの設計・動画の準備・運用フローの確立まで、一貫した設計が必要です。私たちは不動産会社に特化したLINE自動化の構築と運用定着までの伴走を行っています。

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AUTHOR

松本 龍樹

株式会社MCO 代表取締役/宅地建物取引士。代表プロフィールを見る